軽自動車の車検は普通の車検と違うの？費用や方法をご紹介

軽自動車の車検というと一般的な車検と比べてどいう違うの？という方も多いはず。
そこで、

・軽自動車の車検費用の詳細
・車検費用の目安
・普通車の車検費用との比較
・車検方法の紹介

といった内容をご紹介します。

このページのラインアップ

1 軽自動車の車検費用の内訳
2 普通車と比較して安いの？
3 軽自動車の車検金額の相場・平均額
4 車検方法によって費用が変わる
5 まとめ

軽自動車の車検費用の内訳

軽自動車の車検も普通車と変わらず新車で購入してから初めての車検（自家用乗用車3年）を除き、全ての軽自動車は2年に1度の車検が訪れます。

軽自動車とはいっても、いくら昔に比べ車検にかかる金額は安くなったとはいえ、家計の大きな負担となることは間違いないでしょう。

軽自動車の車検にかかる費用は、以下の3つに分けられます。

・法定費用
・点検・整備費用
・予防整備・依頼整備費用

順にご紹介しますね。

法定費用

法定費用とは、法律で定められた費用ということで、内訳は、

・自動車重量税
・自賠責保険料
・検査印紙代

の3つとなっています。

自動車重量税

自動車重量税は車両重量に応じて課税される税金で、軽自動車の場合は一律料金となっています。

ただ、最初に登録されてから何年経過しているか、エコカー減税対象かどうかという違いで収める金額が増減するため、少しややこしく感じるかもしれませんが、以下のように分けられます。

エコカー減税適用車・・・免税〜2,500円
エコカー・・・5,000円
13年未満・・・6,600円
エコカー以外（13年超）・・・7,800円〜8,200円
エコカー以外（18年超）・・・8,800円

なお、エコカー減税適応車「免税〜2,500円」は、新車から3年目の初回車検や、一定以上の環境性能を有している場合、5年目の2回目まで適応されます。
また、免税や2,500円の期間が過ぎたエコカーは5,000円、エコカー以外で登録から13年未満の場合は6,600円となります。

自賠責保険

公道を走行するすべての車が加入しなければいけない保険で、正式名は「自動車損害賠償責任保険」といいます。

車検の際は新たに発行される車検証の有効期間を満たす保険に加入しなければいけません。車検証の有効期限と、自賠責の有効期限の期間が違うため、車検証の有効期限よりも1日多く加入する必要があります。
そのため、車検と自賠責が切れた状態で新たに車検を受けるときは新たに加入する自賠責の保険期間の設定を25ヶ月にしなければいけません。

24ヶ月・・・25,070円
25ヶ月・・・25,880円

検査印紙代

検査ラインを通す際や、新しい車検証の発行にかかる手数料を軽自動車検査協会に支払います。

印紙代は、自社内に検査ラインを持ち、保安基準適合証を発行できる「指定工場」軽自動車検査協会にある検査ラインで行う「認定工場」とで金額が変わります。

指定工場・・・1,100円
認定工場・・・1,400円

点検・整備費用

車検を所得する際に行う整備点検の費用で車検を出す場所によって金額が異なります。

車検に関する基本整備しかしないところであれば費用を抑えることができますが、ディーラーのように消耗分の交換など行う場所もあるため、点検費用の相場は1〜5万円と幅があるため、車検の時にどこまでしたいかを明確に決めて車検に臨むようにしましょう。

事務手数料

事務手数料は車検代行手数料のことで、ユーザーに変わって車検を行う人件費のことです。事務手数料も車検を出す場所によって変わります。

普通車と比較して安いの？

確かに軽自動車の車検費用は普通車と比べて安いともいえます。

しかし内訳を見てみると、重量税といった税金面での費用が安いということになり、それ以外の費用にはあまり大差が見られません。

これは軽自動車だから安いというわけではなく作業時間にかかる「工数」によって決まるからです。

軽自動車の車検金額の相場・平均額

軽自動車の車検金額の目安として車検を受ける場所によって車検相場は異なりますが、自動車ディーラーで車検を受ける場合、約62,000円〜約80,000程度が目安でしょう。

車検方法によって費用が変わる

車検は様々な場所で受けることができ、場所によって金額やサービスが異なってきます。

そこで、車検方法ごとのおおよその車検費用の相場をご紹介します。

ディーラーで車検を受ける場合

ディーラーで新車で購入した場合、購入先のディーラーで車検を受ける人も多いでしょう。

ディーラーだと車検のタイミングをハガキで知らせてくれたりと、サービスが充実しているところが大きな魅力となります。

上記でも紹介しましたが、ディーラーで車検を受ける場合の費用の相場は平均して約62,000円〜約80,000円です。

多くのディーラーは民間車検場の指定工場として認可を受けているところが多く、その場で車検を所得することができます。

ディーラー車検は、他の車検よりも割高になることがほとんどですが、自動車メーカーの直轄であるため整備内容もきっちりしているため保証も付くところもあり、ただ車検に通すだけではなく、安心・安全を提供することを徹底しています。

カー用品店で車検を受ける場合

近年民間車検場の指定工場としての認可を受けている場所も多く、車検に力を入れているところも多くなっています。
車検費用の相場の平均は約51,000円〜約65,000円となりました。

カー用品店での車検もサービスが充実しており、車検時に購入したカー用品の装着代無料や車検後1年間はタイヤやガラスなどの修理を定額で行うところもあれば、土日でも車検ができたりと、そのお店によって様々なサービスを充実させています。

自動車整備工場で車検を受ける場合

自動車整備工場では作業時間が短いことを売りにしているところが多く、作業時間が60分というスピード車検のところも。平均相場は約48,000円〜約60,000円となっています。

申し込みがインターネットで行うことができ、割引サービスを受けることができるところもあります。

ガソリンスタンドで車検を受ける場合

ガソリンスタンドで車検を受ける際に必要な車検費用の相場は約44,000円〜約57,000円ほどとなっています。
敷地内のピットで作業することもありますが、多くはグループ内の工場に出すため費用を抑えることができます。

また、ガソリンスタンドでは、基本的に点検整備などは行わずに軽自動車検査協会に持ち込み車検を通す代行車検というサービスも行っているところがあります。

ユーザー車検の場合

ユーザー車検とは、自分で車を検査協会に持ち込んで検査を受ける車検となります。検査は予約し、当日車検ラインで各項目の検査を行います。

軽自動車のユーザー車検は、法定費用を除けば検査手数料の1,400円しか掛かりませんので圧倒的に安く済ませることができます。しかし、検査ラインを通すにはコツがいるうえ、多少の時間も掛かります。また、車検場は平日しか空いていないため手間もかかるでしょう。

まとめ

車体販売価格がリーズナブルな軽自動車ですが、必ずしも車検価格も普通車に比べて安くなるというわけではありません。

もちろん税金や部品の価格は普通車と比べて安いですが、目先の料金だけを基準にするのではなく、自分の車をどこまで見てもらうのかを考え、様々な場所を比較検討する必要があります。

軽自動車の車検は普通の車検と違うの？費用や方法をご紹介

軽自動車の車検費用の内訳