車検が切れた車で走行するとどうなるの？罰則や再車検の方法をご紹介

ふと車のフロントガラスに貼っている車検ステッカーを見たときに車検期限が切れかけてヒヤッとしたことはありませんか？

でも実際は車検が切れるとどうなるかご存じな方は少ないはず。

そこで、意外と知られていない、車検に切れてそのまま走行した時の罰則や、車検に切れた車を再車検に通す方法をご紹介します。

このページのラインアップ

1 車検が切れたら公道を運転してはいけない
2 もし車検に切れた車を運転するとどうなる？
3 車検切れの車はどうする？
- 3.1 仮ナンバーを取得する
- 3.2 売却をする
4 車検切れの忘れを防止する3つの方法
5 まとめ

車検が切れたら公道を運転してはいけない

もし車検が切れていることに気がついた場合その時点で運転をするのはやめましょう。

なぜなら、車検が切れている車をそのまま公道を走らせると、道路運送車両法違反で罰則が課せられるからです。
さらに車検時に更新する自賠責保険も切れている場合があるため、無保険運行の罰則も追加されるため罰則が加算されてしまいます。
しかしそれ以前に無保険で車を運転することになるため、万が一人身事故で被害者を死亡させてしまった場合、人生を棒に振ってしまう可能性があります。

もし車検に切れた車を運転するとどうなる？

もし、車検に切れた車を運転するとどんな罰則があるのでしょうか。以下で詳しくご紹介します。

車検に切れた車で公道を走らせる（無車検運行）

車検切れの状態の車でそのまま公道を走らせた場合、無車検運行となり、違反点数6点（30日間の免停）、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となります。

自賠責保険が切れたまま公道を走らせる（無保険運行）

自賠責保険が切れたまま公道を走らせた場合、無保険運行となり、違反点数6点（30日間の免停）、1年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。

無車検運行＋無保険運行の場合の罰則

車検が切れていると自賠責保険も切れている場合があるため、無車検運行と無保険運行の二つの罰則を受ける可能性が大きくなります。
もしそうなると、違反点数12点（90日間の免停）、1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金となります。

上記でご紹介したように厳しい罰則の上、免許停止処分になる上、前歴がある場合はさらに厳しい罰則が科せられることもあるため、そのまま走行することで大きなリスクが伴うため、車検切れに気づいたら直ちに運転をやめ、車検切れの対応をすることが先決です。

車検切れの車はどうする？

万が一車検切れに気づいた場合は、次のような対策を取るようにしましょう。

・仮ナンバーを取得する
・売却をする

仮ナンバーを取得する

車検に切れた車は再び車検に通すことができます。その場合は、まず仮ナンバーを取得することが必要になります。仮ナンバーは車検切れの車を車検業者まで移動させるために取得するもので、取得後数日間公道で運転できるようになります。

まず仮ナンバーを取得するには自賠責保険に加入しておかなければいけないため、車検業者に確認して加入しておきましょう。
その後、住んでいる自治体の市役所や区役所に行き、仮ナンバーの申請を行いましょう。仮ナンバーが発行されたら車の前後に取り付け、有効期間内に車を車検に持って行きましょう。
ちなみに仮ナンバーを使用したあとは速やかに返却する必要があります。

売却をする

その車がそろそろ買い換えたいと考えているのであれば、そのまま中古売却することも考えておきましょう。
仮に車検に出すことを考えると車検費用で約10万円前後のお金が必要になりますが、売却するとなるといくら車検に切れている車であっても買取査定のマイナス要因になりにくいため、車検費用をかけずにそのまま売却してしまうことも一つの方法と言えるでしょう。

また、査定前に洗車をしておくと査定のプラスになることがあることや、複数の買取業者から一括で見積もりを取り、一番高値で買い取ってもらうという方法も使ってみましょう。