2019年11月22日、群馬県安中市の剣道沿いにある女性(87)宅に、東京都中央区の男性会社員(26)が運転する乗用車が突っ込み事故を起こし、木造2階建ての住宅が焼けてしまいました。
現場周辺では約3時間半にわたり全面通行止めになるほどの事故で、住宅約216平方メートルが全焼となってしまいました。
事故があった現場は信号機がある丁字路で、乗用車が直進し進行方向にあった女性の家に突っ込んでしまったそうです。
幸いにも女性は外出中だったので事故には巻き込まれませんでした。
出典:https://news.goo.ne.jp/topstories/nation/32/05a2b4d9e792840bdf6380c0924c5cf4.html
●事故で突っ込んだ先で火災発生!どうやって対処する?
交通事故を起こしてしまった場合、まずは事故状況の確認と負傷者の救護と応急手当が第一優先です。
今回は火災の発生という事故なので119番通報して消防車を呼び、怪我人がいるようなら同時に救急車を要請します。
事故を起こして119番通報した場合、オペレーターが同時に警察へと連絡をしてくれるので、なるべく火災箇所の消化に専念し、被害を拡大させないようにすることが大切です。
車に車両用の消火活動セットがある場合はそれを使用し、周辺に消火活動に使えそうなものがあれば使用させてもらい、火元を中心に火を消します。
ただし、車での事故はガソリンへの引火が非常に危険なため無理をせず、火災が大きい場合は火元に近づかないようにしましょう。
今回の事故は一軒家に衝突したので、衝突先の被害者の安否確認を忘れてはいけません。
家族全員が無事かどうかを聞き、家に取り残された人がいる場合はおおよその場所を事前に確認しておくと消防隊員が来た時に優先的に救助に向かってくれます。
その後は警察に事故当時の状況を説明し、実況見分に立ち会います。
一通りの対処が終わった場合、任意保険に加入している人は保険会社に事故の発生と被害状況を伝え、その後の指示を受けましょう。
●交通事故で家が焼けた場合の賠償金はどうする?
交通事故によって車が突っ込んだまたは家が燃えた場合、家の修繕などの損害賠償は被害者側も加害者側も事故証明があれば任意保険で対応してもらえます。
ただし、怪我人意外の物損については自賠責保険の対象外となるため、衝突してきた車が任意保険に入っていない場合は損害賠償請求は厳しくなるでしょう。
特に全焼となれば支払いが出来ないという人もいるため、そうなった場合は被害者側の火災保険で対応してもらえます。
火災が起きなかった場合でも、車の追突によって起こった自宅の修繕費は火災保険で降りることが多いので、念の為に自宅にかけている火災保険会社に相談してみると安心です。
怪我人が出た場合は自賠責保険の対象になるため、加害者側の保険会社に賠償金を請求する流れとなるため、病院へ行った場合は医師の診断書を書いてもらう必要があります。
保険会社に相談する場合は事故証明が必要となるので必ず発行してもらいましょう。
●まとめ
車での事故では火災事故につながる恐れも多く、被害を拡大させてしまうこともあります。
物損の場合は自賠責保険は使えないので、万が一の物損事故に備えて物損事故や火災事故が適応する特約で契約しておくと安心です。
また、交通事故に備えて車からの脱出ハンマーや消化活動セットを車に積んでおくといざという時に役に立ちます。
一方で、被害者側は火災保険で交通事故による火災の補償を受けることができることがあるので、自分がどのような契約をしているかを確認しておきましょう。