2019年11月19日、兵庫県神戸市の市道で酒を飲んだ状態で乗用車を運転していたとび職の男性(23)が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。
警察は同日午前3時半ごろ、信号が青に変わっているにもかかわらず動かない乗用車を不審に思い車内を確認をしたところ、運転席で男性が寝ているのを発見。
窓を叩くなどしたそうですが起きなかったそうで、約40分後に目を覚ました男性に事情聴取するため車から降りてもらったところ、酒の臭いがして容疑が発覚したそうです。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191119-00000007-kobenext-l28
●飲酒後に運転席で居眠り!職質されたらどうなる?
飲酒運転は基本的に許されない行為ですが、急な飲み会などで万が一飲酒をしてしまい帰宅できなくなった場合はどのような対応をすればいいのでしょうか?
もしも飲酒をしてしまい車で帰れなくなってしまった場合は、代行運転サービスを利用するのが正解です。
よく、「休憩すれば酒が抜ける」と考えて車の中で仮眠を取る人もいますが、日本酒であれば1合、ビールであれば500ccを飲んだ場合にアルコールが完全に抜けるまでに4時間はかかります。
水をたくさん飲んだり仮眠を取ると「酔いが醒めた」と錯覚する人は多いですが、アルコール検知では酒気帯び相当量のアルコールが検出されることのほうが圧倒的に多く、そのまま運転をすると判断力が鈍っていたり、ハンドル操作を間違ってしまうなどして事故を起こしてしまうこともあります。
また、路肩に車を止めて仮眠をするとして、それが例え助手席や後方座席であったとしても職務質問をされた時に「(車を停めている場所まで)本当に車を運転していないのか?」ということを証明しなければいけません。
さらに駐車している場所が路上駐車禁止エリアの場合は車を動かすように注意されますが、飲酒をしている場合は運転が出来ないため違反切符を切られて罰金を支払うことも頭に入れておきましょう。
●もしも身の潔白が証明できなかった場合はどうなる?
飲酒後に路肩で仮眠をしている時に職務質問をされてしまった場合、飲酒運転をしていないという証明が必要です。
具体的には
現場まで車を運転してくれたハンドルキーパーに連絡し証明してもらう
証人と被疑者(仮眠中の運転手)との証言に相違がないか確かめる
数十メートル単位でも相違があれば酒気帯び運転とみなされる
このような流れで事件処理が進んでいきます。
車に乗車している以上はアルコール検査は必須条件で、飲酒をして仮眠中の運転手に前科がない場合でも警察署に連行されて事情聴取を受けます。
もし証言に相違があった場合は後日呼び出しになったりすることもありますが、警察側も車を動かしている様子を目視していない場合はそのままなにもないケースもあります。
ただし、少しでも車を運転していた証拠が出た場合は罰金と免許取り消しなどの罰則も十分に考えられるので、飲酒をした場合は絶対に車のハンドルを握らないようにしましょう。
●まとめ
飲酒後に車内で仮眠を取るなどして「休憩したから大丈夫」という判断で車を運転すると、実際にはアルコール検知で引っかかることのほうが圧倒的に多く、最悪の場合は事故を起こしかねません。
今回の事件のように急に眠気が来ることも十分に考えられ、警察に運転していたことが分かれば酒気帯び運転として罰則を課せられることも知っておきましょう。