2019年7月29日、信号のある見通しの良い交差点で直進する軽自動車に、左側から来た乗用車が出会い頭に衝突する事故が起きました。
なお、軽自動車の助手席に乗っていた運転手の妻が死亡。軽乗用車の運転手は病院に搬送され、乗用車の運転手は軽いけがを負ったもようです。
目撃者の情報から、直進する軽乗用車が信号無視をした可能性があり調査を進めているとのこと。
出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190729-00000013-umk-l45
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交差点の信号無視で起きた衝突事故の処理方法
1.救護義務・危険防止措置
車が動くようなら安全な場所に移動し、二次・三次の事故を防ぐよう危険防止措置をとりましょう。双方の怪我の有無を確認し、応急処置を行い必要ならばただちに救急車を手配します。
2.警察・保険会社に連絡
怪我人の介抱に目処がついたら、警察に連絡し現場に同行してもらいましょう。この際、免許証や自賠責保険証などの提示が求められます。あらかじめ準備しておきましょう。このタイミングで保険会社にも連絡し、自走不可ならJAFや各ロードサービスも手配しておきます。
3.実況見分
警察が到着したら実況見分が始まります。この事故のケースだと軽自動車運転手が不在のため、乗用車運転手と目撃証人により供述書が作成され、後日ケガの回復後に軽自動車運転手に事実確認が行われます。
信号無視で起きた衝突事故の過失の決め方
まずはどちらが信号無視をしたか?どちらも信号無視をしたのか?の事故内容で過失や刑罰が変わってきます。もしもあなたが被害者の立場でしたら、積極的に身の潔白の証明を主張する必要があります。
1.ドライブレコーダー
信号無視の立証に置いて一番有効なのはドライブレコーダーの設置です。完全に青信号に切り替わった状態で車が発車していたら過失割合は10:90といった割合がほとんどで、刑事罰に問われることも希でしょう。
2.実況見分調書
当人の主張だけでなく事故を目撃していた証人の証言。破損位置からブレーキ痕まで徹底的に精査されて調書は作成されます。ここで大事なのは事実と違う情報は「NO!」と意思表示をすることです。また、時間が経つと記憶も薄れてしまうので裁判になった時のためにメモを残しておくのもいいかもしれません。
保険会社同士で過失割合が決まったら慰謝料や示談金の交渉がはじまります。今回のケースは死亡事故ということもあり、多大な慰謝料を過失割合から算段することにもなりかねます。
まとめ
軽自動車側は乗用車側の過失が認められない場合、過失運転致死傷罪などの刑事罰に問われることも考えられ、人身傷害保険(人身傷害特約)などの保証が一切受けられないこともあります。
何より過失割合が決まっても、罪を償っても失われた命がもう戻ることはありません。信号をもし守っていたら…悔やまれて仕方ありません。