2019年7月27日の午後0時過ぎ、44歳の男性が運転する乗用車と体長約1メートルの野生のクマと衝突する事故が発生。
男性は110番通報ですぐに警察に連絡し、県警高速隊が出動するものの、到着時にクマはすでに逃走。
事故現場は郡山市喜久田町で福島、郡山、会津若松など5市村でクマの目撃情報があり警戒を促しているもよう。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190728-00010010-minyu-l07
車でクマ(動物)をはねた場合の事故処理は?
このケースの場合は詳しい状況は書かれていませんので怪我人の有無や車の損傷状況などはわかりませんが、安全な場所に停車し警察に連絡します。怪我人がいる場合は救急車も手配が必要です。
動物を避けるために縁石やガードレールが損傷してしまった場合は、その旨も同時に伝えます。
事故対象が小動物の場合は三角掲示板を設置後、交通の妨げにならないよう路肩に移動させて二次被害・三次被害の危険防止措置を行うことがありますが、今回は相手がクマ。
どんな危険が迫るか分からないので、警察の指示を待ち、【車内で安全な場所に待機】するパターンが妥当といえるでしょう。
クマに追突してかかる費用は?
クマに追突したら単独事故として扱われるケースがほとんどで、同乗者が怪我をしても搭乗者傷害保険など任意保険で補償されます。
しかし、クマ(動物)の衝突が原因で玉突き事故や人身事故に繋がってしまった場合はどうなるのでしょうか?
野生の動物に責任や賠償能力はもちろんありません。動物を避けて歩道の人にぶつかったり、センターラインを超えて対向車と衝突したドライバーに損害賠償責任が発生することがほとんどなのです。
今回の事故はそのような二次被害・三次被害に至ったという報道はありませんので、マイカーの修理費用のみになるでしょう。これは一般型の車両保険で補償されますが、補償範囲が絞られる廉価型タイプの車両保険では支払われないケースがよくあります。
この記事を見て気になった方は「どのような保険に加入しているのか?」「そもそも車両保険には入っているのか?」など自動車保険の内容を見直してみてはいかがでしょうか。
動物注意標識に要注意!
動物の衝突事故は年間10万件以上(平成28年度「動物死骸処理の実施実況」より引用)といわれています。
野生の動物が生息する地域は【動物注意標識】が立てられていて、侵入防止柵など対策がとられている事例もありますが、動物の思考は誰にも分かりません。
山道や林道などは注意し、標識を見たら「動物が急に飛び出してくる」という可能性を心がけておくのが重要といえるでしょう。